天皇代替わりによって秋篠宮さまが皇位継承順位1位の皇嗣(こうし)になられたことを国内外に示す儀式「立皇嗣(りっこうし)の礼」が8日、皇居・宮殿「松の間」で憲法に定める国事行為として行われる。4月19日に予定されていたが、新型コロナウイルスの感染拡大で延期されていた。上皇さまの退位儀式から続く皇位継承に伴う国による一連の儀式の締めくくりとなる。
天皇の弟が皇位継承予定者であることが宣言される儀式が行われるのは憲政史上初めて。
中心儀式は午前11時からの「立皇嗣宣明(せんめい)の儀」。天皇陛下が秋篠宮さまが皇嗣であることを宣言する。この後、秋篠宮さまが決意を述べ、菅義偉首相が祝辞にあたる寿詞(よごと)を読み上げる。両陛下と秋篠宮ご夫妻は伝統的装束で臨む。
政府はコロナ感染防止対策として、招待者を当初の7分の1にし、三権の長や閣僚、地方自治体の代表者、外交団長ら約50人に絞り込んだ。儀式中は松の間の扉を開放して換気を良くし、参列者は一定の間隔を空けてマスクを着用する。
午後4時半からはもう一つの儀式である「朝見(ちょうけん)の儀」が行われる。天皇、皇后両陛下が秋篠宮さまから感謝の気持ちを伝えられ、祝いのおことばを述べる。宮内庁関係者のみが同席する。
儀式の進め方は陛下が皇太子だった1991年に臨んだ立太子(りったいし)の礼が踏襲される。当時は行われた祝賀の記帳は、大勢の人が並び同じ筆記用具に触れるため行わない。祝宴「宮中饗宴(きゅうちゅうきょうえん)の儀」も中止される。
秋篠宮ご夫妻は立皇嗣の礼を終えた後、伊勢神宮(三重県伊勢市)や初代天皇とされる神武天皇の陵(奈良県橿原市)、昭和天皇陵(東京都八王子市)を参拝する予定だが、新型コロナの感染状況などを考慮して当面は見合わせる。【和田武士、稲垣衆史】