内閣府、任命拒否6人の再推薦「排除せず」 政府は欠員補充「要請しない」

学術会議が推薦した会員候補6人を菅義偉首相が任命しなかった問題で、内閣府日本学術会議事務局の福井仁史事務局長は11日の衆院内閣委員会で、学術会議側が再び6人を推薦することは排除されないとの認識を示した。
立憲民主党の今井雅人氏が「任命されなかった6人も推薦リストに入ることは排除されないか」とただしたのに対し、福井氏は「排除されていない」と述べた。一方、加藤勝信官房長官は6人が再推薦された場合の対応について「推薦が出てくることを前提に話すのは避けなければならない」と述べ、回答を避けた。任命拒否に伴う欠員の補充について、首相は10日の衆院本会議で、「当方から要請することはない」として新たな推薦名簿の提出を学術会議側に働きかけない考えを示している。【影山哲也】