在留カードを偽造したとして、警視庁組織犯罪対策1課などは入管難民法違反の疑いで中国国籍の無職、石●(=晶の三つの日を金に)(シー・シン)容疑者(27)=東京都豊島区西巣鴨=を逮捕した。同課によると、帰国する旅費稼ぎを動機に挙げ「飛行機代を稼ぐにはこの方法しかなかった」と容疑を認めている。
同課によると、石容疑者は昨年9月、技能実習生として来日したが、今年3月ごろ行方不明になり、職を転々としたものの、新型コロナウイルスの影響で勤め先が閉鎖。SNSで勧誘され8月上旬から在留カードや運転免許証、住民票などの偽造に関与していたとみられる。
逮捕容疑は10月中旬、自宅アパートの部屋で、ベトナム人12人と、カンボジア人1人の在留カードを偽造したとしている。
同課は10月に石容疑者の部屋を家宅捜索。偽造在留カード約360枚のほか、押収したパソコンから運転免許証や保険証などのデータ約3000件が見つかった。