橋に突然現れた20センチの段差、「島にとっては死活問題だ」

山口県上関町の上関大橋に突然現れた約20センチの段差。町は対策本部を設置し、15日は船による町民らのピストン輸送などの対応に追われた。橋は全面通行止めとなり、解除のめどは立っていない。橋だけで本土側につながる長島の住民からは、長期化への不安の声が上がった。
段差は14日午後8時頃、乗用車が衝突する事故が発生して判明。県道路整備課によると、事故直前までは他の車が通行していた。
同日深夜に現場を訪れた長島の30歳代男性は、所用で本土側に来て、通行止めに遭った。「大変なことが起こった。橋が通れないのは、島にとっては死活問題だ」と語った。
県は15日未明、片側1車線の段差に砕石でスロープを設置。緊急車両を通れるようにした。また、同日夕に2時間に限り、本土側で待機していた車両の通行を許可した。同課は「早急な復旧に努める」としている。
町は、同日午前6時~午後10時に本土側の室津渡船場と長島側の上関渡船場を結ぶ船の運航を始め、町民らをピストン輸送した。日常品が詰まった買い物袋を手に室津渡船場から長島に向けて、船に乗り込む人の姿も目立った。
長島に住む男性(81)は「まるで橋ができる前に戻ったようだ。買い物なども不便なので、一日も早く復旧してほしい」と語った。