北九州市消防局は20日、昇任試験の問題を盗んだとして、門司消防署警防課主査の宋円(そうまどか)消防司令補(33)を懲戒免職処分とし、福岡県警小倉北署に刑事告発した。
市消防局によると、宋消防司令補は市消防局の消防団・市民防災課(現消防団課)に在籍していた2018年6月ごろ、昇任試験の問題作りに携わる人事課人事係長の机の引き出しから、試験問題や人事評価のデータが入ったハードディスク(HDD)を盗み、データを自身のUSBメモリーにコピーするなどした。引き出しには鍵がかかっていたが、天板との隙間(すきま)(約2・5センチ)に手を入れてHDDを取り出し、再び戻していた。
宋消防司令補は18年10月、消防士長からの昇任試験に成績上位で合格。試験の倍率は例年20倍程度で、過去4回不合格となっていた。聞き取りに「合格したかった」と話したという。
今年10月中旬、宋消防司令補から所属長しか持たないはずの人事評価書類を見せられた同僚が不審に思い、人事課員に相談して発覚した。市消防局の橋本武彦総務部長は「市民の生命と財産を守る消防士としてあってはならないことで、おわびしたい」と謝罪した。【浅野翔太郎】