「大阪都構想」の住民投票否決を受け、地域政党「大阪維新の会」は21日、大阪市長の松井一郎代表(56)の辞任に伴う党代表選を大阪市内のホテルで実施し、代表代行の吉村洋文大阪府知事(45)が片山一歩大阪市議(57)=3期目=を破り、新代表に選出された。任期は2024年11月までの4年間になる。代表選は10年の結党以来初めて。
吉村氏は党務を仕切る幹事長に、住民投票の広報戦略を担った横山英幸府議(39)を新たに選任。結党メンバー以外の若手を主要ポストに起用する新執行部を発足させた。
立候補を表明していた吉村氏に加え、都構想への3度目の挑戦を掲げた片山氏も出馬したため代表選が実施された。両氏の所信表明演説後に出席した所属議員ら244人が投票。吉村氏が232票、片山氏が11票をそれぞれ獲得し、吉村氏が新代表に選ばれた。無効票が1票あった。
吉村氏は就任あいさつで、「都構想以外の手段で、府市が一つになる方法があるのか。暗闇の中で探りながら大阪の成長のために、ワン大阪を実現させたい」と抱負を語った。
一方、代表を辞任した松井氏は記者会見で「新しい感覚で維新スピリッツを引き継ぐ新しいリーダーが誕生した。気力、体力が充実する若い世代に大阪のために働いてもらいたい」と期待を寄せた。松井氏は国政政党「日本維新の会」の代表職について、次期衆院選まで続ける方針。【芝村侑美、田畠広景】
吉村洋文(よしむら・ひろふみ)
1975年生まれ、大阪府河内長野市出身。弁護士から政界入りし、衆院議員や大阪市長などを経て2019年の大阪府知事就任後から大阪維新の会代表代行を務めた。