「胸引き裂かれる」「娘返して」=被害者遺族、極刑求める―座間9遺体公判

神奈川県座間市のアパートで、10~20代の男女9人の遺体が見つかった事件で、強盗・強制性交殺人罪などに問われた白石隆浩被告(30)の裁判員裁判の公判が25日、東京地裁立川支部(矢野直邦裁判長)であった。被害者参加制度を利用した遺族5人が出廷し、「胸が引き裂かれる」「娘を返して」などと意見陳述。白石被告に極刑を求めた。
最初の被害者となった神奈川県厚木市の女性=当時(21)=の母は「とても人間がすることとは思えない」と被告への怒りをあらわにし、兄も「一刻も早くこの世から消えてほしい」と話した。
同県横須賀市の男性=同(20)=の父は「こんな理不尽は断じて許せない」と述べ、母も「大切なわが子の骨をどうして私が拾わなければならないのか」と声を震わせた。
「娘を返してください」と呼び掛けたのは埼玉県所沢市の女子大学生=同(19)=の母。群馬県邑楽町の女子高校生=同(15)=、さいたま市の女子高校生=同(17)=の両親の陳述書も読み上げられ、「被告には死刑さえも生ぬるい」などと怒りの言葉が並んだ。
事件をめぐるメディアの報道や取材に憤りを示す遺族も多く、「娘は名前も顔もさらされた」「犯人が憎い。次に憎いのがマスコミ」との陳述もあった。
これに先立ち被告人質問が行われ、白石被告は「(判決が出たら)控訴せず、罪を認めて罰を受けるつもりだ」と述べた。弁護側は被告の精神鑑定を再実施するよう求めていたが、矢野裁判長は却下した。
[時事通信社]