滋賀県警草津署に詐欺容疑で逮捕された東京都の男性会社員(24)が10月、国選弁護人の選任手続きを申し出たにも関わらず、署側が3日間応じなかったことが28日、分かった。この3日の間に、弁護人不在のまま取り調べを受けたこともあったという。その後に就いた弁護人から抗議を受け、署側は不適切だったと認めた。
同署の説明によると、逮捕2日後、金曜日の10月23日、国選弁護人選任手続きの書類を交付するよう男性から申し出があった。国の規則に基づけば、必要な措置を執る義務があるが、留置管理課の担当職員は「週明けでよい」などの理由で応じず、続く土日の担当者も応じない一方、土曜日は弁護人不在のまま取り調べが行われたという。
月曜日の26日に国選弁護人となった関口速人弁護士が抗議文書を送付。11月26日に同署の留置管理課長から電話で関口弁護士に謝罪があり、留置管理の担当者への再教養を実施するなどの内容の文書回答が署長から届いたという。
男性は10日に詐欺の罪で起訴された。関口弁護士は「弁護人から援護を受ける権利を侵害しており、重大な事態だ。当たり前に処理されなければいけない手続きで、留置管理課の職員への教育を徹底してほしい」と話した。同署の今井和幸副署長は「当該職員への再教養を行った。同種事案の再発防止を図る」とコメントした。【菅健吾】