JR岡山駅近くの商業施設に昨年9月、岡山県としては初めて導入された「ストリートピアノ」が、今年末に廃止されることが決まった。新たな試みでにぎわいの創出を目指したが、新型コロナウイルス禍で客足が減少。“常連客”のみが弾き続け、騒音苦情が起きることもあり、期待する結果につながらなかったという。
商業施設は「イコットニコット」(岡山市北区)。昨年9月、1階の入り口近くにアップライト形式の誰でも弾けるストリートピアノを設置した。ピアノを弾きたい人の新規来場、音楽好きの人たちの交流を促すのがねらいで、テレビ局と連携した音楽イベントも実施した。
だが今年のコロナ禍以降は客足そのものが低迷。人気が少ない中でのピアノの音は館内に響き過ぎ、特に大音量で弾く人の演奏に対しては苦情もあった。施設側では「トラブルが多発しております」とする掲示を行い、マナーの改善をうながしていた。
最近はピアノを弾くのは限られた人になり、期待した交流や新規の来客は生まれにくかったという。広報担当者は「万人に喜んでもらおうとしたが、この状況ではいい方向に向かわず、いったん休もうと判断した。状況次第では、いずれ再開も考えたい」と話している。