日医会長「地域医療追い詰められた」 自衛隊の北海道、大阪府派遣は「最終手段」

新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、医療提供体制が切迫している北海道や大阪府に自衛隊が派遣されることについて、日本医師会の中川俊男会長は9日の記者会見で、「自衛隊に支援をお願いするのは、地域医療を提供する立場としては最終手段だ。そこまで追い詰められている」と、医療体制の確保に危機感を示した。
旭川市の基幹病院では国内最大のクラスター(感染者集団)が発生しており、中川氏は「コロナ以外の通常診療も厳しい状況に陥っている。医療従事者の心身の疲労もピークに達し、大変困難な状況が生まれている」と訴えた。その上で、「(旭川などの)局地的な問題ではなく、全国津々浦々でこうしたことが起きる可能性が極めて高い」と警鐘を鳴らした。
流行状況については「旭川では11月はクラスター中心だったのが、今月に入って市中感染に移ってきている」との認識を示した。全国の他の地域でも市中感染が拡大しているとし、「(無症状のうちに)誰もが感染している可能性がある。うつらないことだけでなく、うつさないことが大切だ」と、感染を広げないための行動を呼びかけた。【熊谷豪】