キラー・カーンが自転車ひき逃げで書類送検 コロナ禍で日刊ゲンダイに嘆いていたこと

「何かにぶつかったのは分かったが、振り返らずにそのまま自分が経営する居酒屋に行ってしまった。そんなケガをしているとは思わなかった。申し訳ない」

重過失傷害と道交法違反(ひき逃げ)の疑いで9日、警視庁新宿署に書類送検されたキラー・カーンこと元プロレスラーの小沢正志氏(73)は調べに対し、こう供述しているという。

10月18日午後5時ごろ、キラー・カーンは自分の店に向かうため、韓流ショップが立ち並ぶ東京・新宿区百人町の路上を自転車で走行中、交差点で左折した際、歩いていた20代女性にぶつかり、転倒させてしまった。そのまま救護措置を取らず、その場から走り去った。女性は歯が折れ、ひざを打撲するなど全治1カ月の重傷を負い、警察に通報。付近の防犯カメラの映像から関与が浮上した。

新潟県出身のキラー・カーンは1963年、春日野部屋から「越錦」のしこ名で大相撲デビュー。71年に日本プロレスに入団し、73年に新日本プロレスに移籍した。モンゴル人の設定で、ヒール役として大ブレーク。

81年、米ニューヨーク州で行われたアンドレ・ザ・ジャイアント戦では足首にフライングニードロップを見舞い、病院送りにし、人気が急上昇した。

87年に引退した後はスナックや、ちゃんこ料理店を経営。14年、雪道で滑り、転倒して頚椎を損傷した。医師からは車椅子生活を宣告されたが、懸命にリハビリを続け、日常生活が送れるほどまで回復した。

■水商売を始めて31年

16年から経営する「居酒屋カンちゃん」は、事件現場から1分ほどのところにある。キラー・カーンは今年4月下旬、日刊ゲンダイの「あの人は今こうしている」に登場し、コロナ禍についてこう語っていた。

「昨日が4人、一昨日はゼロ、その前が1人……。今日は久しぶりにお客さんが2桁いったから、ホッとしてるとこさ。都の要請を厳守しているから、ラストオーダーは19時で20時に閉店。開店時間を1時間早めて16時からにしたんだけど、焼け石に水だな。本当に参ってるよ。水商売を始めたのが1989年だから、この道に入って31年。長引く不況の中でも移転を繰り返しながら頑張ってきたけど、これほどの落ち込みって、もちろん初めて。売り上げ? 4分の1以下だよ。ホント、泣きたくなっちゃうよな」

引退から33年。猫背気味なせいか、身長はピーク時の195センチから5センチほど低くなっていたとはいえ、こんな大男が店のすぐ近くで事件を起こせば、バレないわけがない。