宮城県は10日、南三陸町の野生キノコから国の基準値(1キロ・グラム当たり100ベクレル)を超える580ベクレルの放射性セシウムが検出され、町に出荷を自粛するよう要請したと発表した。出荷前の検査で判明し、市場には流通していない。
県によると、基準値を超えたのは11月10日に採取されたコウタケで、同町の野生キノコが出荷自粛になるのは東日本大震災後、初めて。気仙沼市でもコウタケから基準値を超える放射性セシウムが検出され、11月9日に震災後で初めて出荷自粛が要請された。
コウタケは土壌から放射性セシウムを吸い上げやすいという。震災から9年以上が経過してから県北地域の野生キノコで基準値超の放射性セシウムが相次いで検出された原因について、県林業振興課は、放射線量が局所的に高い「ホットスポット」が存在している可能性があるなどとしている。県内では4市町(仙台市、大崎市、栗原市、村田町)で野生キノコの出荷が制限されている。