〈独自〉美容院狙い連続窃盗 容疑で元美容師を逮捕 大阪府警

大阪や兵庫、奈良の各府県で美容院を狙った連続窃盗事件があり、大阪府警は16日、このうち兵庫県芦屋市内の3店舗に侵入して現金を盗んだとして、窃盗容疑などで大阪市平野区の元美容師、栗原勇人容疑者(34)を逮捕した。捜査関係者への取材で分かった。府警は栗原容疑者が、営業実態を知る美容院を狙って盗みを繰り返した疑いがあるとみている。
捜査関係者によると、栗原容疑者は10月8日未明、芦屋市内の美容院に玄関ガラスを割って侵入。バールのようなものを使ってレジや金庫から売上金約30万円を盗むなど、同市内の3店舗で現金計数十万円を盗んだ疑いが持たれている。
閉店後の美容院を狙った窃盗事件は少なくとも大阪、兵庫、奈良の各府県で8月以降相次いだ。大阪では8月31日、東大阪市内の美容院で現金約2万3千円などが盗まれ、府警は10月に窃盗と建造物侵入の両容疑で栗原容疑者を逮捕。大阪地検が両罪で起訴した。
その後、芦屋市の3店舗の被害も、店内の防犯カメラ映像などから栗原容疑者の犯行の疑いが強まり、再逮捕した。府警はほかの事件にも栗原容疑者が関与した疑いがあるとみて、被害の全容解明を進める。
防犯カメラに残された犯行
兵庫県芦屋市の美容院の防犯カメラには、元美容師の栗原勇人容疑者=窃盗容疑などで逮捕=とみられる男の犯行の様子が克明に記録されていた。売上金を盗まれただけでなく、玄関ガラスが粉々に割られるなど被害は大きく、30代の男性店長は「店内は荒れ放題で修理代もかかった。新型コロナウイルスの影響でどこも経営が苦しい中、同じ業界で働いていた人間が手を染めていたとすれば本当に腹立たしい」と憤った。
防犯カメラの映像では、ビル2階にある美容院にマスク姿の男が近付いたのは10月8日午前3時ごろ。男は入り口付近に置いてあった消火器を手にすると、玄関ガラスに投げつけた。粉々になったガラスが店内に散乱。男はそのまま土足で侵入し、店内をスマートフォンのライトで照らしながら物色を始めた。
天井に設置されたカメラを気にする素振りはみせたものの、バールのようなものを使ってレジを破壊。紙幣だけを抜き取ったほか、レジ付近にあった鍵で金庫を開け、売上金をリュックサックに入れた。手慣れた様子で、犯行時間は約5分間だったという。
朝になり、出勤してきた店長が荒らされているのを発見、通報した。店長は元同業者の犯行に怒りをあらわにし、「お金は戻ってこないだろうが、しっかりと罪を償ってもらいたい」と話した。