東京都調布市東つつじケ丘2の住宅街で道路が陥没し地中に空洞が見つかった問題で、NEXCO東日本の有識者委員会が直下の大深度での東京外郭環状道路(外環道)のトンネル工事との因果関係を認め、住民に補償する内容の中間報告を18日にまとめた。地元住民らは「安全が確保されなければ工事再開は認められない」と因果関係を認めた報告にも、安全への不信感は募った。
11月に見つかった空洞の北側に住む近田太郎さん(73)は陥没の発生前から振動音に悩まされてきた。因果関係を認めたことには「誰でも思った通りの説明。地盤が悪いことが分かっていながら、なぜここを掘ったのか納得がいかない。どうしてくれるんだという思いだ」と話した。
空洞近くに住む50代の女性は「詳しく内容を把握してから考えたいが、責任を認めていただきたい。早く元通りの生活に戻りたい。真摯(しんし)な説明を求めたい」と訴えた。
地元住民らでつくる「外環被害住民連絡会・調布」の滝上広水代表(71)も「事前の調査不足だ。住民の側を向いてしっかりとした対応をして」と話す。滝上代表はNEXCO東日本が20、21日に一部住民への説明会を開くことについて「住民を限定せず、メディアを入れて開くべきだ」と述べた。調布・生活者ネットワークの木下安子市議は「工事は中止すべきだ。事業者は安心を求める住民の声を聞き、きめ細かに対応すべきだ」と話した。【青島顕、和田浩明】