上級生ら8人から暴行や嫌がらせを受けたとして、防衛大学校(神奈川県横須賀市)に通っていた福岡県内の20歳代男性が国に約2300万円の損害賠償を求めた訴訟で、国に約270万円の賠償を命じた福岡高裁判決について、同校は上告期限の23日、上告しないことを明らかにした。男性側も上告しない方針で、国側の逆転敗訴とした高裁判決が確定する。
原告の男性は「安心した。防衛大学校にはぜひ改善を約束してほしい」とのコメントを発表。同校は「特にコメントはない」とした。
9日の高裁判決は、同校が導入している「学生間指導」で、暴力が横行していたのに、上級生らへの指導を怠ったと認定。請求を棄却した1審・福岡地裁判決を変更し、国に賠償を命じた。