羽田新ルート賛否 品川区長が住民投票条例案を提出 反対の意見書も

東京都品川区の浜野健区長は23日、都心上空を通過する羽田空港の新飛行ルートについて賛否を問うための住民投票条例案を区議会臨時会に提出した。地方自治法に基づく市民団体の直接請求を受けた対応で、区長は条例案に反対する意見書も併せて提出した。条例案は25日、委員会審議を経て本会議で採決される見通しだ。
浜野区長は意見書で、条例案反対の理由として、既に区長や区議会が区民の不安を払拭(ふっしょく)するための対策や飛行ルートを固定化しないよう国に伝えていることに加え、新型コロナウイルス対策で財政支出が必要な状況下で経費を約1億5000万円かけることを挙げた。さらに「新ルートの運用は国が責任を持って進めるべきで、一部の自治体だけが区民投票するのは適当ではない」とも主張した。
署名を集めたのは市民団体「羽田新飛行ルートの賛否を問う品川区民投票を成功させる会」。「住民が直接意思表示する機会を設けるべきだ」と訴え、1カ月間で法定数の約3倍に当たる2万760人分の有効署名を集めて区長に条例の制定を求めていた。【川村咲平】