高齢入居者にわさび食べさせる虐待…施設側「味覚を確かめるため」

佐賀県は22日、昨年度の高齢者虐待の状況について発表した。施設職員らによる虐待は3件で、意思疎通が困難な入居者に介護職員がわさびを食べさせるという事案も含まれていた。
県長寿社会課によると、昨年度に各市町に寄せられた相談や通報は18件。うち3件(4人)が暴力をふるわれるといった身体的虐待と認定された。
わさびを食べさせる事案があったのは、県内の住宅型有料老人ホーム。虐待を受けたのは入居する70歳代女性で、介護なしに日常生活を送れず意思疎通も難しい「要介護度5」だった。施設側は「味覚を確かめるため食べさせた」と釈明したという。
ほかにもグループホームなどの施設で、車いすに拘束されたり、頬を手のひらで押さえられたりする事案も虐待と認定された。いずれもけがはなく、各市町が指導や、改善計画書を提出させた。
また、家族や親族らによる虐待についての相談・通報は122件だった。うち虐待と認定されたのは36件(39人)で、統計を始めた2006年度以降で最少だったという。