新型コロナウイルス感染拡大により各地で成人式の中止やリモート開催の動きが相次ぐ中、神奈川県横浜市は11日、会場を分散するなどして式典を開催した。
3万6853人の新成人を抱え、全国最大規模の“マンモス成人式”といわれる横浜市では、式典を横浜アリーナとパシフィコ横浜の2会場に分散し、各4部制にするなどの対策を講じて予定通り開催した。
この日、林文子市長(74)は帯状疱疹(ほうしん)のため、10日に医療機関に緊急入院したたため、市長メッセージは鯉渕信也教育長が代読した。林氏は「緊急事態宣言が再び発出され、イベントの開催も厳しい要件が示されましたが、私は新成人の皆さんの責任と節度ある行動を信じ、一生に一度の節目を皆でお祝いしたいとの強い思いから式典開催を決断した」とし、式典後の会食を自粛するよう呼び掛けた。
式典では、前後左右で席の間隔を一席ずつ空け、国歌や市歌は静聴にとどめるなどの感染防止対策が取られた。また、式典終了後は密にならないよう速やかに退場するようフェイスシールド姿の係員が呼び掛け、席の拭き上げ消毒などが行われていた。
式典後の会場周辺ではマスク姿の新成人が帰路につく姿が見られた一方で、友人や親との待ち合わせや暖を取るために周辺の商業施設内で滞留したり、カフェなどで飲食をする新成人の姿もあった。
この日、友人3人と式典に出席した女性は「来るかどうか迷ったけど、振り袖や美容院も予約していたし、せっかくだから来ることにした。今日の夜に25人くらいでやる予定だった小学校の同窓会は、出席予定の担任の先生の呼び掛けで来月に延期になった」と明かした。