青森県西目屋村の官製談合事件で、県警は14日、村長の関和典被告(53)=官製談合防止法違反などで起訴=を同法違反などで再逮捕した。関容疑者の逮捕は3度目で、今回は小学校の備品購入を巡る入札で特定の業者が落札できるよう便宜を図ったとして逮捕された。また、青森市の電子機器関連会社役員、土岐恒純容疑者(53)を公契約関係競売入札妨害の容疑で逮捕した。
関容疑者の再逮捕容疑は2018年11月~19年10月中旬ごろ、村発注の村立西目屋小学校で使用する教職員用パソコンの購入先を決める指名競争入札で、土岐容疑者の会社が落札できるよう有利な業者を選定するなどしたとしている。土岐容疑者の逮捕容疑は、自社の落札を承諾すると見込まれる業者を関容疑者に選定させて落札し、公正な入札を妨害したとしている。
県警や村によると、村が土岐容疑者の会社から購入したのはノートパソコン14台やデスクトップパソコン1台など。予定価格は非公表で、入札には土岐容疑者が役員を務める「よつば」社を含め4社が参加した。契約額は305万8000円だった。
一方、青森地検は14日、村発注の除雪ドーザーの購入を巡る指名競争入札で特定の業者が落札できるよう予定価格を漏らしたとして関容疑者を官製談合防止法違反などで追起訴した。
関被告は、すでに弁護士を通じて村議会に辞職届を提出しており、15日に開かれる臨時議会で過半数の同意が得られれば、正式に辞職が決まる。【南迫弘理、平家勇大】
村議時代から便宜? 職員に土岐容疑者紹介
村によると、関和典容疑者は2006年に村長選で初当選する以前の村議時代から土岐恒純容疑者と付き合いがあったとみられ、当時から「何かあったら使って」と土岐容疑者を村職員に紹介していたという。土岐容疑者は当時、青森市の別の電子機器関連会社にいた。村関係者は「関氏が村長になってから、村と土岐容疑者の会社との契約が増えたように思う」と話す。
村は昨年、国が進める小中学生が1人1台の端末を使って学べるようにする「GIGAスクール構想」を受けて、村内の小学生用にタブレット端末52台を整備。業者は指名競争入札で選定され、4社が参加したが、ここでも土岐容疑者が役員を務める「よつば」社が落札した。購入額は700万円以上だった。【平家勇大】