長野県軽井沢町のスキーツアーバス事故から15日で5年となり、亡くなった法政大3年、西原季輝さん(当時21歳)の母親が代理人弁護士を通じて手記を公表し、悲しみに暮れる日々を奮い立たせて生きる心境をつづった。母親は「何より、まだバス会社の社長と(当時の)運行管理者の刑事責任がハッキリしないことが辛(つら)いです」と明かした。
母親は「次男に会えなくなって5年、自分を取り巻くものが急激に変わった5年でした」。事故に遭わなければ、中学校教師として、部活動の指導や勉強などに励んでいたのでは――などと思いを巡らせた。「プロのバスの運転手によって命を奪われてしまうなんて、予想もしていませんでした。もう何をしても戻らない生命に対して、どう償ってもらえばいいのでしょうか」と心情を吐露した。
県警の書類送検から約3年半になるが、長野地検は捜査を続けており、刑事処分の判断は出ていない。「こんな辛い気持ちをいつまで持ち続けなければいけないのでしょうか」。長野地検に対し、社長らを一日でも早く起訴するよう求めた。【島袋太輔】