東京電力福島第一原子力発電所の事故に伴う汚染水を浄化した処理水の扱いについて韓国が説明を求めていた問題で、経済産業省は27日、「現時点で処分について具体的な結論は出していない」とする回答を韓国外交省に伝えた。
回答は在韓日本大使館を通じて伝えられた。経産省によると、▽処理水の処分方法は政府の有識者委員会で検討中▽処理水はタンクで保管し、漏出対策をとっている▽現行計画に基づく試算では2022年にタンクは満杯になる――などと回答した。処理水を巡る有識者委員会は、海洋放出や長期保管などの選択肢を挙げて処分方法を検討している。
韓国政府は今月19日、「日本側が汚染水を海に放出する計画との情報を入手した」として、事実関係と今後の計画などについて日本に説明を求めていた。