大学入試センターは22日、初めて実施された大学入学共通テストの公民と理科(2)で、科目間に20点以上の平均点差が生じたため、得点調整を行うと発表した。得点調整は、前身の大学入試センター試験で2015年に行われて以来6年ぶり。
センターによると、同日までに約48万人の受験者を集計した結果、公民の「倫理」が71.96点だったのに対し、「政治・経済」49.87点、「現代社会」51.96点だった。理科(2)は「生物」72.65点に対し、「化学」は51.06点だった。
いずれも満点は100点。倫理と生物の点数はそのままで、それより低い対象科目の受験生に対し、得点に応じて最大9点加点する。加点対象は、公民の「政治・経済」と「現代社会」、理科(2)の「物理」と「化学」。理科(2)の「地学」は受験者数が1万人に満たないため対象とならない。また、公民の「倫理、政治・経済」は、もともと得点調整の対象外。
記者会見したセンターの作問担当者は「(倫理と生物の)問題が易しかった影響が相当あるとの見解から判断した」と説明した。
センターによると、初めて得点調整が行われたのは、最後の共通一次学力試験だった89年。その後、センター試験時代の98年と15年に実施され、今回は4回目。2教科で実施されたのは初めて。
得点調整は、地理歴史・公民と理科(2)の特定の科目間で、原則として20点以上の平均点差が生じ、試験問題の難易差に基づくと認められる場合に行い、差が15点程度になるようにする。
[時事通信社]