新型コロナウイルスの感染者数は減少傾向に転じたのか。東京都の24日の新規感染者は986人と、12日ぶりに3桁となった。全国でも3990人と1週間前の17日の5757人と比べると大幅に減った。1人の感染者が平均何人にうつすかを示す指標「実効再生産数」も東京や全国で「1」を下回っている。
一般に日曜日は感染者数が少なめに出る傾向があるが、それでも東京は日曜として過去最多だった17日の1592人と比べて大きく減った。
都の担当者は3桁となった感染者数に「緊急事態宣言の効果が表れている印象はあるが、決して少ない人数とはいえず、安心できるレベルではない」とする。
東洋経済オンラインが発表している東京の実効再生産数は23日時点で0・9。16日以降、1を下回っており、流行が収束に向かっていることを示している。首都圏では神奈川県が0・91、千葉県が0・99。埼玉県は1・27と高止まりしている。
関西では大阪府が0・94、兵庫県が0・9、京都府が0・99だ。
全国でも1月5日ごろから上昇、10日に1・54となったが、23日時点で0・91と低下傾向だ。
東北大災害科学国際研究所の児玉栄一教授(災害感染症学)は、「1月5~7日で急激に上がったのは、正月に実施できなかった検査の分が上乗せされている可能性がある。その場合、現在の実効再生産数が計算上、1を下回るが、実態は不明だ。先週から徐々に下がっているが、まだ高いレベルにある」とみる。
東京の重症者は前日と同数の156人。全国では前日から2人減ったが1007人にのぼる。
児玉氏は、「今月10日前後までは感染者が増えており、新規重症者数は1週間ほど遅れて出てくる。緊急事態宣言によって徐々に減ると信じたいところだが、重症者は入院治療期間も軽症者の数倍長くなるため、重症者数の解釈には注意が必要だ」と指摘した。