村の木材を「骨つぼ」に 学生ら地域活性化策 山梨・小菅

中央大商学部の学生が授業で、山梨県小菅村の木材を使った“骨つぼ”の試作品を完成させた。商品化を目指し、販売方法も検討している。人口減少に悩む村の活力を生み出そうと、学生と村内業者が一緒に知恵を絞っている。
同大は2019年3月、小菅村、丹波山村、東京都檜原村と連携協定を結び、学生は地域が抱える課題をビジネスの手法で解決することを学んでいる。取り組みはこの授業の一環だ。
20年度、小菅村では学生24人が8班に分かれ、村の活性化につながる商品開発に取り組んでいる。講師はNPO法人「多摩源流こすげ」(同村)のメンバーで、ソーシャルビジネスなどを研究してきた森弘行さん(39)ら2人が務め、授業は大学や村内で対面で行っているほか、オンラインでも実施している。
「葬儀班」の学生3人は、村の95%を占める森林に着目し、村産木材を使った骨つぼの製作を決めた。葬儀や埋葬の在り方が多様化する中、墓に納骨せず自宅に置く「手元供養」が増えていることから需要が見込めると考えたという。
試作品製作は設計デザインを手がける村内の木工所に依頼し、本好きの教授の要望を取り入れて完成。書籍型にし、開くと文庫本1冊が入るスペースと、小さな引き出しを設けた。ここに故人の愛読書や遺骨の一部を納めるというアイデア。ペット用も考案中で、注文に応じ、さまざまな構造を考えていくという。売れれば収益が村の森林関係者に還元され、雇用につながることも期待できる。
他の班では、製材で出たかんなくずを布袋に入れた枕などを作った。森さんは「やりたいと思ったことが人や社会に役立つ仕事になるよう、能力を身につけてほしい」と学生に声援を送る。【山本悟】