福岡・商業施設女性刺殺 逆送の15歳少年を起訴 殺人罪などで福岡地裁に

福岡市の大型商業施設で2020年8月に買い物客の女性(当時21歳)が刺殺された事件で、福岡地検は28日、殺人などの非行内容で検察官送致(逆送)された中学生の少年(15)=住居不定=を、殺人罪などで福岡地裁に起訴した。15歳を殺人罪で起訴するのは異例で、少年は成人と同様に裁判員裁判で審理される。
少年は、窃盗や暴力行為処罰法違反、銃刀法違反でも起訴された。起訴状によると、少年は20年8月28日午後7時ごろ、福岡市中央区の商業施設「MARK IS(マークイズ)福岡ももち」の店舗で2本セットの包丁を万引きし、その後1階の女子トイレで、市内の女性を包丁で刺して殺害し、別の女性も包丁で脅したなどとされる。
地検によると、少年は包丁を万引きする約20分前に商業施設を訪れ、万引き後は施設の4階などにも移動していたという。死亡した女性は顔や背中など多数の刺し傷があった。地検は「事案の悪質性などに照らして通常の裁判にかける」としている。被害者遺族の弁護士によると、遺族は被害者参加制度を利用して意見陳述する意向を示している。
鹿児島家裁は19日「少年院などで資質上の問題性を改善するのは著しく困難」と指摘し、刑事処分相当として少年の逆送を決定。鹿児島地検は22日、福岡市で事件が起きたことや、福岡県内に住む被害者遺族の意向を考慮し、事件を福岡地検に移送した。【宗岡敬介】