奈良のシカにスナック菓子ダメ おなか壊したり、歯へ悪影響 啓発看板設置

国の天然記念物「奈良のシカ」にスナック菓子などの不適切な餌やりをする人が増えているとして、奈良県と奈良の鹿愛護会は1日から「えさやり禁止キャンペーン」を始めた。この日は奈良市の奈良公園で「STOP!えさやり」と書かれた看板を設置し、観光客らに啓発チラシを配った。
県によると、新型コロナウイルスの感染拡大で観光客が減ったことで「シカが飢えていて可哀そう」との誤解が広まり、昨夏ごろからホップコーンや野菜くずを与える行為が横行。シカがおなかを壊すことや歯への悪影響もある上、野菜の味を覚えることで農作物被害にもつながるという。
県は2月中をキャンペーン期間とし、餌やり行為が多発する春日登山道入口や猿沢池周辺での夜間パトロールも実施予定。担当者は「愛情があるならば、悪影響を及ぼす行為はやめてほしい」と話している。【田中なつみ】