制服か私服か、子どもたちの意思で選べるようにしませんか――。学校の服装のあり方に一石を投じる署名活動がインターネット上で展開されている。呼びかけ人は岐阜県立高校教員の西村祐二さん(41)。1万人を当面の目標として署名を募り、文部科学相に提出することにしている。
署名活動が目指すのは、全国の公立の小中学校、高校の制服を強制力のない「標準服」と位置づけた上で、子どもたちに私服登校の選択肢を保障することだ。靴下や下着の色の指定など「ブラック校則」と呼ばれる過度な身だしなみ指導に歯止めをかけ、「子どもたちが伸び伸びと学ぶ環境を整えるための突破口にしたい」という。
新型コロナウイルスの感染拡大を受け、学校現場では規律を緩める動きが広がった。夏場は換気によって教室が暑くなるため、授業中の水分補給を認めたり、洗濯がしやすい私服での登校を可能としたり。「この動きを『コロナ禍』の一過性のものに終わらせたくない」と西村さんは言う。
西村さんの勤務校でも、コロナ禍によって私服登校が認められるようになり、身だしなみ指導の必要がなくなったという。「時間的にも精神的にも楽になったという実感がある。服装の自由を認めていくことは、教員の負担軽減にもつながるはずだ」と話している。
署名は専用のサイトで。【大久保昂】