10日午後10時30分頃、大津市横木の2階建てアパートで、住人の塾講師の男性(62)が自室玄関のドアノブに袋がかかっているのを見つけ、中に入っていた箱を開けたところ、突然発火した。男性がすぐに消し止め、けが人はなかった。爆発物の可能性があるとして、男性のほかアパートの住人3人が一時避難。大津署が現住建造物放火未遂や爆発物取締罰則違反などの容疑を視野に調べている。
同署の発表では、箱は縦30センチ、横20センチ、高さ10センチ。男性は一人暮らしで、帰宅して部屋で箱を開けたところ、火が出たという。県警機動隊の爆発物処理班が出動し、住人を避難させた上で箱を回収した。関係者によるとマッチなどが入っていたといい、同署が詳しく調べる。
現場はJR山科駅から東約900メートルの京都市境近くの住宅街。近くに住む女性(33)は「夜中に警察官や消防隊員が慌ただしくアパートに出入りする靴音が響き、避難する人の姿も見えた。子どもがいるのに、物騒な事件が起きて不安だ」と話していた。