行方不明者の捜索中に逃走し、再訓練を経て現場に復帰した兵庫県警の警察犬「クレバ号」(シェパード、雄2歳)が、復帰4日目の7日、行方不明者を発見した。県警は12日、活躍をたたえて表彰した。
クレバ号は昨年10月、県内の山中で行方不明者の捜索中に鑑識課員が握るリードを振り切って逃走。2日後に現場付近の山中で見つかった。一時、引退も検討されたが、全国から激励の電話やメールが多数寄せられ、約3か月間の再訓練後、今月4日に復帰した。
県警によると、クレバ号は7日午後、80歳代の女性の捜索に参加。においなどから神戸市中央区の路上で女性を見つけた。出動からわずか45分後だったという。女性にけがはなかった。
神戸市中央区の葺合署での表彰式では、骨の形をした犬用のガムが贈られた=写真=。県警鑑識課の担当者は「今後もクレバとともに訓練に励み、事件捜査などに貢献したい」と話した。