航空自衛隊は24日からオーストラリア空軍と戦闘機訓練を北海道周辺の洋上で実施する。国内を拠点にした空自と豪空軍との訓練は初めて。25日には、空自トップの丸茂吉成航空幕僚長が豪空軍トップのハプフェルド空軍本部長と共同声明を発表し、準同盟国と位置付ける豪州との連携をアピールする。
共同訓練は昨年9月に実施する予定だったが、直前の同月6日に北海道胆振(いぶり)東部地震が発生したため中止になった。その後、同年10月にあった日豪の外務・防衛担当閣僚協議(2プラス2)で、訓練の実施を合意していた。
20日には空自千歳基地(北海道)に豪空軍のFA18攻撃戦闘機6機が到着した。空自のF15戦闘機10機、F2戦闘機3機と連携し、来月4日まで防空訓練などをする予定。25日の共同声明について、丸茂空幕長は20日の定例記者会見で「インド太平洋地域の平和と安定に向けた協力の推進を共に発信したい」と述べた。
日豪は共同訓練を円滑に実施するため、自衛隊と豪州軍が相互訪問する際の法的な地位を定める「訪問部隊地位協定」を結ぶ方針。昨年11月の首脳会談で早期妥結を合意したが、死刑制度の有無といった司法制度の違いなどがあり、調整が続く。今回は豪州側が日本国内での訓練実施に必要な手続きをとった上で来日した。【町田徳丈】