医療機関以外で体調が悪くなり変死などとして全国の警察が取り扱った遺体のうち、新型コロナウイルスに感染していた遺体は、2020年から今月10日までの累計で261人に上ったことが警察庁への取材で判明した。今年は1月に132人と急増し、20年中の計122人を単月で超えていた。今月に入ってからは7人で確認された。
1月の132人のうち、生前に感染が判明していたのは56人で、死後のPCR検査で陽性が分かったのは76人。場所は、自宅や宿泊施設、会社の寮、老人ホームなどが123人、勤務先や自宅近くの駐車場など外出先が9人だった。
性別は男性95人、女性37人。年代は、80代が37人と最多で、70代36人、60代25人、90代16人、50代11人、40代4人、30代2人、20代1人。都道府県別では東京の46人が最多で、神奈川19人、千葉15人、大阪10人と続いた。
警察が取り扱った遺体でコロナの感染が確認されるようになったのは20年3月から。4月は21人、5~11月は10人以下で推移し、12月は56人になっていた。これまでに27都道府県で確認されている。【町田徳丈】