屋根にブルーシート、業者に頼むと80件待ち…被災者「いつになったら元の生活に」

福島県沖を震源とする13日の地震で、最大震度6強の激しい揺れに見舞われた同県では、被害が相次いだ屋根瓦の修理依頼が業者に殺到し、順番待ちとなっている。被災者は「いつになったら元通りの生活に戻れるのか」と疲労の色を濃くしている。
震度6強を観測した福島県相馬市で、屋根瓦の一部が落下した女性(68)は、兄弟に張ってもらったブルーシートが15日の強風で飛ばされ、雨水が室内に入り込んだ。女性は、「業者に修理を頼んだけど、80件待ち」と肩を落とした。
同じく震度6強の揺れが襲った北隣の新地町でも、屋根瓦の被害が深刻で、町によると、家屋被害は1300棟に上るとみられる。
両市町は4000枚以上のブルーシートを住民に配布したが、業者による設置も順番待ちで、住民らが屋根に上って危険な作業を強いられている。
福島地裁郡山支部(郡山市)では、法廷の天井の一部が剥がれるなどの被害も出た。地裁は16日、22日に開始予定だった殺人事件の裁判員裁判の期日を全て取り消すと発表した。
震度6弱の揺れに見舞われた宮城県山元町では、一部で断水が続いている。障害のある子供ら約260人が入院している宮城病院の大坂雄二管理課長は「一刻も早い復旧を祈っている」と話した。
一方で、東北新幹線は16日、運休していた那須塩原―盛岡間のうち、岩手県内の一ノ関―盛岡間で臨時ダイヤでの運行を再開した。盛岡市の専門学校から一関市の自宅に帰るため、盛岡駅で新幹線に乗り込んだ女性(20)は「昨日は学校を休んだので、動いてくれて助かる」とほっとした様子だった。全線再開は24日頃の見込みという。
土砂崩れが起きた常磐自動車道相馬インターチェンジ(IC)―新地IC間は、上下線とも17日に通行止めが解除される見通し。
総務省消防庁の16日現在の集計では、負傷者は福島県で84人、宮城県で51人など東北と関東で計157人。住宅被害は福島県で1418棟、宮城県で186棟など計1605棟となった。