東京都日野市の土地区画整理事業を巡り、市から助成金8000万円をだまし取ったとして、警視庁捜査2課は17日、元副市長の河内久男容疑者(79)=多摩市和田=ら3人を詐欺容疑で逮捕した。河内容疑者は「日野市川辺堀之内土地区画整理組合」の理事長相談役を務めていた2012~20年に年間数千万円という多額の報酬を受け取っていた。同課は報酬に充てるために助成金の一部を詐取したとみて調べる。
逮捕容疑は17年9月~18年9月、区画整理事業の工事費などを水増しした虚偽の事業計画書を日野市に提出するなどし、18年度分の助成金として現金8000万円を同組合の口座に入金させたとしている。同課は17日、市役所を家宅捜索した。
他に逮捕されたのは、いずれも組合職員の小田野克巳(64)=大田区西蒲田5=と立川道雄(75)=八王子市左入町=の両容疑者。立川容疑者は日野市の元幹部だった。同課は3人の容疑の認否を明らかにしていない。
助成金は事業費の一部を市が補助するものだった。同課によると、河内容疑者らは自分たちの報酬を捻出するため、工事費を本来掛かる費用よりも水増しして事業計画書を作成していた。
河内容疑者は1961年に日野市に採用された。09年に副市長を退任し、12年5月に同組合の理事長相談役に就いたが、市立病院の院長相談役との兼業が地方公務員法に抵触するとして市議会で問題視され、20年3月に辞任していた。【岩崎邦宏、安達恒太郎】