宮内庁は20日、左胸の乳がんの摘出手術を受けられた上皇后美智子さま(84)の今後の治療について、再発予防に向けたホルモン療法を行うと発表した。術後の詳細な病理診断を踏まえた検討の結果、温存した乳房内の再発リスクは非常に低いと判断されたため、放射線療法は行わない。
同庁によると、病理診断の結果、がんは完全に切除され、進行度もこれまでの早期のステージ1から変更はなかった。がんは、ホルモン療法が効果的なタイプだったという。女性ホルモンを抑える薬を1日1回服用する。
手術は8日に東京大学付属病院(東京都文京区)で乳房温存術により行われた。直径1センチ程度と想定したがん組織を中心に同5センチ程度を摘出。転移などは認められず、術後の経過は順調で10日に退院した。【和田武士】