小6女児と女子中学生誘拐の被告、初公判で無罪主張 水戸地裁

2019年に大阪市の小6女児と茨城県の女子中学生を誘拐したとして未成年者誘拐などの罪に問われた栃木県小山市の無職、伊藤仁士被告(36)は22日、水戸地裁(中島経太裁判長)で開かれた初公判で「暴行していないし、甘言によって誘惑もしていない」と述べ、起訴内容を否認した。
起訴状によると、被告は19年5~6月、茨城の女子中学生(当時14歳)にネット交流サービス(SNS)でメッセージを送って自宅へ来るように促し、わいせつ目的で誘拐するなどしたとされる。11月には大阪の小6女児(同12歳)に「うち来る」「僕は君に来てほしいけど」といったメッセージを送り、大阪市内の公園に誘い出した上で自宅に連れ去ったとされる。
冒頭陳述で検察側は、SNSに自殺などをほのめかす投稿をしていた女子中学生や小6女児に被告が接近したと述べ、警察官が女子中学生の両親からの行方不明届に基づき被告の自宅を訪れた際には、被告は女子中学生を台所の床下に隠したと指摘した。
弁護側は、2人が自殺や虐待被害を示唆したため、被告は2人の命を守るため自宅に迎え入れたと主張。誘拐ではなく緊急避難にあたるとして無罪を訴えた。【川島一輝】