原告男性「籠の中の鳥」=精神科強制入院訴訟―東京地裁

統合失調症と診断され、約40年間にわたり精神科病院で入院生活を強いられたのは人権侵害に当たるなどとして、群馬県の男性(70)が国を相手取り、3300万円の賠償を求めた訴訟の第1回口頭弁論が1日、東京地裁(小田正二裁判長)であった。男性が意見陳述し、「入院中は籠の中の鳥のような生活だった」と話した。
一方、国は請求棄却を求めた。
意見陳述で男性は「自分の意思だけで外出できなかった。何をするにも看護師から監視されている生活で自由はなかった」と強調。外出できた際にも近所の人から「うちの前を通らないで」と言われ、ショックだったと振り返った。
その上で、「今は自由に出掛けて人間らしい生活が送れるが、出られない人はたくさんいる。裁判で少しでも日本の精神医療が変わればと願っている」と訴えた。
[時事通信社]