友情誓う「白線流し」 歌は音声、在校生は自宅から 岐阜・高山

岐阜県高山市三福寺町の県立斐太(ひだ)高で1日、卒業式後の行事として伝統の「白線流し」が行われた。
白線流しは1938年ごろ、旧制中学時代に卒業生が制帽の白線を結び、川に流したのが始まり。新型コロナウイルス感染予防のため、保護者の列席は卒業生1人当たり1人ずつにとどめた。送別歌の斉唱も取りやめ、伝統の「巴城ケ丘(はじょうがおか)別離の歌」が音声で流された。今年からオンラインで中継し、在校生たちは自宅から画面を見守った。
保護者や教職員が見守る中、卒業生274人は、制帽の白線とセーラー服のスカーフを結び、「先生ありがとう」や「大好き」などと叫びながら、学校前の大八賀川に流して永遠の友情を誓った。卒業生代表の竹内太一さん(17)は「この1年は行事が軒並み中止となり、授業を受けることができなくなることもありましたが、3年間は最高の思い出」とあいさつした。
会場では卒業生から「白線流しが中止にならずにできて良かった」との声が聞かれた。白線流しに憧れて同高に入学し、今春、県外の大学に進学する原田祐子さん(18)は「先生たちへの感謝の気持ちと、これからの人生に挑む気持ちが新たになった」と話した。【大竹禎之】