リコール署名不正疑惑 河村市長が初の陳謝 関与は重ねて否定

愛知県の大村秀章知事のリコール(解職請求)を巡る署名不正問題で、運動を支援してきた河村たかし名古屋市長は1日の記者会見で「正当に署名活動をした人にはもっと早く気づけず本当に申し訳なかった」と謝罪し、自身の関与は重ねて否定した。この問題で河村市長が謝罪したのは初めて。
河村市長はリコール運動の「応援団」として活動の先頭に立ってきた。愛知県警が2月24日に県内各自治体の選挙管理委員会から署名簿を押収した際も「まずは真相解明。単純に謝ると『河村、悪いことをしたのか』と思われると感じが悪い」と謝罪を拒んでいた。
また「私も被害者」との発言が市民らから批判を浴びていることについて、河村市長は「私は加害者ではない、という意味だった。責任を逃れるとかではない。これだけ努力してきて、全く知らされていなかった。(被害者と言うのは)もうやめておく」と述べた。
この問題を巡っては名古屋市の広告関連会社が別の会社を通じて佐賀県でアルバイトを募集し、リコール運動事務局の指示で偽の署名が書き込まれていた疑惑が浮上しているが、河村市長は独自の調査結果と前置きした上で「東京都内の業者から購入された名簿が佐賀県内で書き写された」との見解を示した。購入者については「有罪の印象を与えるのはまずい。明らかにできない」と話した。【岡正勝】