高松市美術館長の篠原資明氏(70)=京都大名誉教授=が自身のツイッターに、東京五輪の開会式を「かいかい 死期」、国際オリンピック委員会のバッハ会長を「ばっ 墓萎凋」などと投稿していたことが2日、篠原氏への取材で判明した。篠原氏は「アートとして思いついたもので、政治的意図はない」と話しており、投稿やアカウントは既に削除したという。
篠原氏によると、投稿は一つの言葉を二つの音に区切ることで思いがけない意味を持つ「超絶短詩」という表現方法。他にも「世禍乱 なぁ」(聖火ランナー)、「すぽ お通夜」(スポーツ屋)などと投稿していた。
篠原氏は2月26日に作品を整理する目的でツイートを消去。その後、報道機関から投稿の意図について取材を受け、「表現の自由を検閲する『言葉狩り』と感じた。周囲にも迷惑が掛かる」と思い、アカウントも削除したという。「墓」や「死」などの漢字を使った理由について「五輪中止時の『墓碑銘』となるように祈りを込めた。良い意味も悪い意味もない」と説明している。
高松市美術館の幹部は「館長の肩書は載せておらず、個人の発信と承知している」と話している。篠原氏は香川県出身で、哲学や美学が専門。2016年から非常勤で館長を務めている。【西本紗保美】