大分県宇佐市消防本部は2日の市議会一般質問で、2017~19年度で出動報告のない消防団員が計558人いたことを明らかにした。「活動しても報告を出さない人がいるとみられ、全員が『幽霊団員』とは言いがたいが、再度実態を調査したい」としている。
同本部によると、報告のない団員は17年度は1061人中214人▽18年度は1066人中218人▽19年度は1053人中126人。2年以上報告のない団員は把握していないという。3年間で報酬約1200万円を支払っていた。
消防団員は非常勤特別職の地方公務員で、活動は火災や災害出動のほか広報、地域行事の警戒など多岐にわたる。宇佐市の場合、現在の年間報酬は団員2万1500円などで、出動に応じて手当が支払われる。
同本部は報告徹底を求めると共に、精査の一つとして消防分団管理の口座へまとめて振り込んでいる報酬を、21年度から団員の個人口座へ直接支払うよう手続きを進めている。
活動していないのに報酬などを受ける「幽霊消防団員」について、毎日新聞が人口10万人以上の都市を対象にしたアンケートでは、18、19年度の2年間にわたり活動履歴が残っていない団員が116自治体に計4776人いた。【宮本勝行】