ロシア駐日大使がワクチン外交?「日本へ輸出、技術移転も可能」

ロシアのガルージン駐日大使は4日のBSフジの番組で、ロシア製の新型コロナウイルスワクチン「スプートニクV」について、「日本側には輸出だけでなく技術移転・現地生産も可能だと申し上げている。日本側からの回答待ちだ」と述べた。「厚生労働省には詳細な説明をしている」とも話した。
日本政府関係者によると、ガルージン氏から「スプートニクVを日本に提供する用意がある。日本で生産することも可能だ」との申し出があり、日本側は「薬事承認が必要だ」と回答した。日本国内での治験や技術移転に関する協議は進んでいないという。
ロシア政府は2020年8月、「世界初」との触れ込みでスプートニクVの国内での使用を承認した。21年2月には91・6%の感染予防効果が確認されたとする論文が英医学誌「ランセット」に掲載された。供給能力の不足が指摘される中、ロシアは他国への売り込みに力を入れており、東欧や中東、南米などで導入が進んでいる。
日本外務省幹部は「ロシアは『ワクチン外交』を積極的に進めている国の一つ。日本への申し出も、各国への影響力拡大に向けた取り組みの一環だろう」と分析している。【青木純】