修学旅行や体育祭中止、卒業アルバム用写真がピンチ!…AR・ドローン活用の動きも

新型コロナウイルスの影響で行事の取りやめが相次ぐ中、卒業アルバムに掲載する写真が集まらず、学校が頭を悩ませている。一枚でも多く撮影するため、配布時期を遅らせるケースが増える一方、AR(拡張現実)技術や小型無人機(ドローン)を活用し、彩りを添えようとする動きもある。

「行事がほとんどなくなってしまった1年だった」。東京都江戸川区立瑞江第二中の横田卓次副校長(56)は残念そうに振り返る。
新学年が始まる昨年4月から休校で、再開したのは6月。3年生の関西地方への修学旅行は2度延期され、卒業直前の今年3月上旬に行くことになっていたが、緊急事態宣言の再発令で断念せざるを得なかった。
アルバムに載せる顔写真は、生徒が一人ずつ教室に入り、一時的にマスクを外して撮影した。ただ、例年は全16ページのほぼ半分を埋めていた修学旅行と体育祭に加え、合唱コンクール、学芸発表会も中止になり、スペースが空いてしまった。
授業風景や部活動などの写真を集めて埋めたが、横田副校長は「マスクで表情が見えにくい写真も多い。思い出の一冊になっているかどうか……」と不安を隠さなかった。

「少しでも晴れ舞台を味わってほしい」と、密防止に配慮した学年ごとの運動会を行うなど、規模を縮小して行事を実施する学校もある。アルバム写真の貴重な撮影機会だが、これだけでは足りないとして、卒業式の場面を収録するケースが増えている。
関東地区を中心に約300校のアルバム製作を請け負う「学校写真」(東京)によると、都内で卒業式の写真を収録する学校は昨年度は数校だったが、今年度は20校近くになった。卒業式で児童生徒に手渡すことが多かったが、卒業後、自宅に郵送したり、学校に取りに来てもらったりすることになりそうだという。
同社の

蕪崎
( かぶさき ) 隆志社長(52)は「どの学校も先生が『学校生活を締めくくる年の写真が少なくてかわいそうだ』と感じ、少しでも思い出の多いアルバムにしようとしている」と説明する。