全国の私立幼稚園が加盟する「全日本私立幼稚園連合会」(東京)は9日、平成29~令和元年度の3年間で約3億2千万円に上る使途不明金が生じていたと明らかにした。令和2年度も8千万円超の引き出しがあったといい総額は4億円を超えるとみられる。昨年11月、当時会長で前会長の香川敬(かがわ・けい)氏(69)が会計上の不備の責任を取って会長職を辞任。連合会は香川氏の刑事告訴も視野に、対応を検討するとしている。
連合会によると、同会が災害対策などのために積み立てていた基金が理事会の承認なしに取り崩され、口座から現金が引き出されていた。領収書のないタクシー利用やホテル利用なども確認された。
香川氏はこれまでに1億5千万円を弁済したが、「口座の管理は事務方がやっていた。一円たりとも私的な資金の流用はしていない」などと説明。一方で香川氏は発覚を免れるため、通帳を偽造したことを認めているといい、連合会は「香川氏の弁解は極めて不合理であり、少なくとも私文書偽造罪に該当する違法行為は明らか」などと指摘した。
ホームページなどによると、連合会は昭和59年に設立。会員幼稚園からの会費や寄付金を収入に充てている。