英エクセター大などの研究チームは10日、英国内で見つかった新型コロナウイルス変異株について、従来型よりも死亡率が高いとする調査結果を発表した。死亡するリスクが最大で約2倍になる可能性があるという。日本でも警戒が必要だ。
調査によると、変異株に感染した約5万5000人のうち227人が死亡したのに対し、従来型では同数の感染者のうち死者は141人だった。死亡リスクが30~100%ほど従来型より高まることを示すという。
日本国内で確認された変異株は9日までに21都府県で計271人。空港検疫を含めて345人で、英国株が大半を占める。報告数が最も多いのは大阪府の62人。次いで、埼玉県41人、兵庫県38人、新潟県32人。
東京都で変異株と確定したのは14人で、新たに発表済みの感染者の4人が変異株だった疑いがある。感染者数が全国最多で、下げ止まりも見せている都内では、もっと多くの変異株が感染拡大している懸念もある。