ナマコ密売1トン超か、男5人逮捕…加工場通じ海外へ

ナマコを密漁したとして、北海道警と函館海上保安部は14日、暴力団員ら男5人を漁業法違反容疑で逮捕した。密漁の罰則強化などを目的に昨年12月に施行された改正漁業法が道内で初めて適用された。捜査関係者によると、5人は昨年12月以降に1トン超のナマコを密漁し、函館市内の加工場を通じて海外への密売を繰り返したとみられる。
逮捕されたのは、指定暴力団山口組系「福島連合」組員で、住所不定、自称塗装工の男(39)ら。発表によると、5人は改正法施行後の2月21日、函館市日浦町沖の海域でナマコ約4個を密漁した疑い。
同日深夜、現場周辺で警戒中だった道警の捜査員が5人を見つけ、職務質問。付近のゴムボートなどから約4個のナマコが見つかり、道警などが裏付けを進めていた。道警などは、男が暴力団の資金源とするために指示を出し、見張りや潜水など役割分担しながら、1回の密漁で数百キロを密漁していたとみている。
改正法は、ナマコやアワビなどを「特定水産動植物」に指定して原則、取ることを禁じ、密漁の罰金の上限を従来の200万円から3000万円へ大幅に引き上げた。保管や仲介した場合も適用される。