「仕事できないなら辞めれば」「死ねばいいのに」…自殺男性の遺族が提訴

札幌トヨタ自動車(札幌市中央区)の室蘭支店の男性社員(当時21歳)が2017年7月に自殺したのは職場のパワーハラスメントが原因だとして、遺族が26日、同社に慰謝料など約4200万円の損害賠償を求めて札幌地裁に提訴した。
訴状によると、自殺したのは、北海道内出身で、16年4月に入社した石崎

来輝
( らい ) さん。石崎さんは生前、室蘭支店の複数の同僚から「仕事ができないなら辞めればいい」「死ねばいいのに」などの暴言を受けた、としている。また、遺族側は、石崎さんが16年9月に医療機関で適応障害と診断され、遺族が同社に相談していたのに、別支店に配置換えするなどの対策が講じられず、パワハラも継続したと主張している。
石崎さんの父親(45)は提訴後、札幌市内で記者会見し、「整備士として働くという息子の夢を奪った会社を許すことができない」と話した。同社は「係争中のためコメントできない」としている。