岐阜市寺田の路上で2020年3月、住所不定、無職の渡辺哲哉さん(当時81歳)に暴行を加え死亡させたとして傷害致死罪に問われた元少年2人の公判で、瑞穂市の元少年(20)に対する被告人質問が16日、岐阜地裁(出口博章裁判長)であった。元少年は渡辺さんに石を投げた理由について「渡辺さんが鉄パイプを持って追いかけてきたり、自分に向かって石を投げてきたりすることに、スリルや恐怖感を味わっていた」と説明した。
事件当日、どこを狙って石を投げたのかとの弁護側の質問に対し、元少年は「渡辺さんの気を引くため、渡辺さんの1~2メートル後ろの地面に向かって投げた」などと話した。また検察側から、事件当日も石を投げるつもりで(渡辺さんのいた)河渡橋に向かったのかとの問いかけに「(石を投げに行くという)認識はなかった」などと述べた。
起訴状などによると、2人は他の少年と共謀して昨年3月25日未明、渡辺さんに石を投げ追いかけるなどして、渡辺さんを転倒させ、右後頭部をけがさせ死亡させたとしている。公判は18日に結審し、25日に判決が言い渡される。【熊谷佐和子】