宮城で再び5強 住民ら「またか…」「先月より長い揺れ」 電車など止まり利用客立ち往生

宮城県沖で20日午後6時過ぎ、マグニチュード(M)7・2の地震が発生し、宮城県で最大震度5強を観測した。先月13日にも福島・宮城で最大震度6強の地震が発生。今回の地震では一時、津波注意報も発表され、東日本大震災から10年を迎えたばかりの住民らは不安を募らせた。
震度5強を観測した宮城県石巻市では、津波注意報が発表され、沿岸に近づかないよう呼びかける防災無線が流れた。同市内の道の駅「上品(じょうぼん)の郷」では、店内の商品棚から酒瓶や食品の瓶などが落下。小野寺志ずえ事業本部長(60)は「2月の地震よりも長い揺れだった。店内にいた客10人ほどを駐車場に避難させた。けが人はいなくてよかったが、これから割れた瓶などの片づけをしないといけない」と話した。
震度5弱を観測した仙台市中心部では市営地下鉄やJRが運転を見合わせ、帰路を失った利用客らが立ち往生した。
同市青葉区の会社員の女性(31)は、帰宅間際に大きな揺れに襲われた。「激しい揺れだった。またかと思った。地下鉄が止まっているので、家族に迎えに来てもらう」と話し、「(相次ぐ地震に)少し、慣れてきてしまっている部分もある」と語った。
同じく、帰宅途中だった同市若林区の会社員、小林昭宏さん(33)も「東北地方は地震が多いが、これだけ短いスパンで大きな地震が起こるとは…」と驚いた様子。小林さんは「タクシーを使って帰るしかない」と困惑した様子で話した。
震度5弱を観測した宮城県気仙沼市。同市の離島、大島のカキ養殖業、小松武さん(45)は、自宅で家族とともにテレビから情報を集めた。小松さんは、東日本大震災の津波で自宅を流失。震災後は高台に自宅を再建した。
「漁場が被害を受けているかもしれないが、震災の教訓で海に近づいてはいけないと心得ていた。高台から動かなかった」という小松さんは「優先順位をつけて、身を守る行動を取るという震災から得た教訓を改めて学習した」と振り返った。
震度5弱を観測した同県南三陸町にある「南三陸ホテル観洋」の女将、阿部憲子さんは「ホテル下の地盤は強く鉄筋コンクリートの建物なので、揺れは小さくグラス1つ割れることはなかった。津波注意報が出たが、異変はない。しかし、今後も油断はしてはならないので、警戒は続けます」と話した。