新型コロナウイルス感染拡大に伴う2度目の緊急事態宣言が全面解除され、初日となった22日、利用増加が見込まれる空港や鉄道の駅では、乗客らが手を触れずに操作できる機器が導入されるなど新たな感染対策が始まった。東京都内では観光バスが運行を再開し、感染防止と経済活動の両立へ向けた動きが本格化している。政府も引き続き、感染防止を呼びかけている。
羽田空港第1ターミナルでは、日本航空の自動チェックイン機4台と自動手荷物預け機2台が、手を触れずに画面操作できるタイプに変更された。
画面上の触れたい位置に指をかざすだけでセンサーが感知して操作できる仕組みで、利用客らは職員の案内を受けながら操作。友人3人と沖縄県に行くという専門学校2年の学生(19)(東京都足立区)は「反応がスムーズで使いやすく、触らずに済むので安心。旅行先でも感染対策に注意したい」と話した。
羽田空港の国内線の利用客数は宣言が出た今年1月、昨年同月より78・4%減と落ち込んだ。日航も1、2月、国内線を当初計画より4~6割減便したが、今後は徐々に便数を戻す予定。非接触タイプの機器は他の空港にも順次設置する。担当者は「予約も増えてきており、感染対策をしっかりとっていきたい」と語った。
大阪市のJR新大阪駅では、東京方面からの「のぞみ」の約9割が到着するホームの下りエスカレーター付近に、サーモグラフィーを使った検温器が設置され、乗客らの自動検温が始まった。37・5度以上が計測された場合、保健所や医療機関への相談を促す。設置した大阪府の担当者は「年度替わりで首都圏との往来増加が見込まれる。できる限り対策をとりたい」とした。
宣言を受けて全ツアーを休止したバスツアー大手「はとバス」(東京)はこの日、都内の桜の名所などを巡る三つのツアーを再開した。検温や手指消毒、マスク着用を徹底し、車内の飲食も禁止する。
加藤官房長官は22日午前の記者会見で、「(飲食の感染防止など)5本柱からなる総合的な対策を国と自治体で連携して着実に実施したい」と述べた。
国民向けには「マスクの着用、手洗い、3密の回避など基本的な感染防止対策を続けてもらいたい」と呼びかけた。