養父の立場を悪用して性的虐待を加えたとして、準強制わいせつ罪などに問われた林業作業員の男(47)に対し、松山地裁は23日、求刑通り懲役8年の実刑判決を言い渡した。高杉昌希裁判長は「心情、尊厳を無視する卑劣な犯行」と述べた。
判決によると、男は養父の立場を悪用し、被害者が中学1年の頃から性的虐待を繰り返し、抵抗できない精神状態にさせ、2019年5月~20年2月、自宅で性的暴行を加えるなどした。
高杉裁判長は「家庭内という閉鎖的な環境で実の母親の助けも得られず、被害者の絶望や屈辱など精神的苦痛は察するに余りある」と指摘し、「被告は問題の本質や自身の責任の重さを真に理解しているとは到底認め難い」と述べた。
地裁は被害者の特定を防ぐため、被害者だけでなく被告も匿名にするなどして審理を進めた。